1940年12月9日に開始されたイギリス軍による「コンパス作戦」で北アフリカのイタリア軍は撤退を余儀なくされた。それにヒトラーは危機感をつのらせ、1941年2月にドイツアフリカ軍団を北アフリカへ派遣することを決定。ロンメルが指揮するアフリカ軍団は直ちに反撃を開始し、またたく間にリビアのトブルクを包囲した。対するイギリス軍はトブルク開放を目指し「クルセーダー作戦」を発動する。1941年11月から12月にかけて両軍が激突する戦いが始まった。
【付録ゲーム】
『砂漠の狐 Desert Fox: Tobruk'41』
(ゲームデザイン:鈴木銀一郎)
“砂漠の戦いは海戦に似ています。明確な戦線はできずに、機動戦となります。占領した土地の広さよりも、撃滅した敵の戦力が問題です。このゲームはそういった砂漠戦の特徴を再現するようにデザインされています”
この文は、付録ゲーム『砂漠の狐』ルールブックの導入部に記載されている、デザイナー鈴木銀一郎氏の言葉です。エポック・レックカンパニー社から発売された国産のウォーシミュレーションゲームである本作は、地上戦では珍しく部隊を隠匿することで機動戦の真の楽しさを満喫することをコンセプトにしており、砂漠戦の雰囲気を充分に楽しめます。
新版制作にあたっては、1981年に出版された当時の内容を尊重しつつ、必要に応じて明確化を行いました。またゲームバランスに関する変更に関しては、ルール中に「選択ルール」を採用。当時の雰囲気と良さも体験できるような処理になっています。
本誌ではゲームデザイナーである鈴木銀一郎氏の作品や功績に関する話題を中心にいつもとは違う雰囲気が味わうことができる内容となっており、特別企画としてコマンドマガジン本誌の中に『Simulator(シミュレイター)』が復活しています(別冊子ではなく本誌中のP29-P56までがその部分になります)。
【特別企画】Simulator(シミュレイター) 今号はコマンドマガジン本誌の中に、
特別企画として『Simulator(シミュレイター)』が復活! ○蘇える銀狐
○新シミュレーションゲーム批判序説
○allegro pesante
○狐をしりぞけたジョンブル―オーキンレック将軍の奮戦
○鈴木銀一郎(不完全)事典
○ゲームから本へ、本からゲームへ
○野獣げぇまぁ拡大版
○「意識して」ゲームデザインをする経験の始まり
○銀一郎氏デザインの(ほとんど)全てのゲームが遊べるカフェ
※クリックで拡大画像を見ることができます。
ゲームスケール
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●1ヘクス=約3km
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●1ユニット=旅団、連隊、大隊
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●プレイヤー数=2人
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●プレイ時間=240分程度
内容物(雑誌除く、付録分)
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●駒240個1枚 (13.5mm角)
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●マップ1枚 (A1判1枚)
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●ルールブック1冊(16頁)
ゲーム情報
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ルールの難易度:普通
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ソリティア性:低い
CONTENTS
本誌82ページ(フルカラー)
※特別企画としてコマンドマガジン本誌の中に『Simulator(シミュレイター)』が復活しています(別冊子ではなく本誌中のP29-P56までがその部分になります)
■特集
- ●1941年、トブルクをめぐる戦い
■NEXT ISSUE
- 次号予告 関ヶ原
■READ & PLAY
- ●CAESAR ROME vs. GAUL(堀場亙)
- ●待望のWW2 イタリア戦役(山内克介)
- ●The Last Hundred Yards Volume 2: Airborne Over Europe(諸岡幸治)
- ●北関東騒乱:結城合戦(岩永秀明)
■SCENARIO
■WAR HISTORIES
■COLUMNS
- ●復活! 男泣き戦争映画塾(山内克介)
- ●ユニットよもやま物語(生駒望人)
- ●ウォーゲーム・メカニクス(堀場亙)
- ●あなたの知らない(かもしれない)戦争マンガの世界(生江秀一)
- ●ガチャを回すな! ゲームを買え!(諸岡幸治)
- ●新兵★通信
■NEW COMERS